人間ドックとは
人間ドックとは
人間ドックとは、「自覚症状のない病気」や「将来病気を引き起こす可能性のある体の異常」を
早期に発見し、早期治療や予防を行うための総合的な検査です。
健康状態を診断し、病気の兆候がないかを調べるという意味では、一般的な健康診断と人間ドックは同じです。とくに生活習慣病の場合は自覚症状がないことが多く、自分ではその予兆に気づきにくいため、年に一度は何らかの健康診断を受けることが推奨されています。
健康診断には、労働安全衛生法などの法律によって実施が義務づけられた「法定検診(定期健診)」と、個人が任意判断で受ける「任意健診」の2つに大きく分けられます。
「法定検診」は、乳児・妊婦・市民・従業員などによって内容が定められています。40〜74歳の方を対象に実施される「特定健康診査(特定健診、メタボ健診)」、75歳以上の方を対象に実施される「後期高齢者健康診査」もそのひとつです。一方、人間ドックは「任意健診」のひとつで、「法定検診」よりも検査項目が多く、より高度で精密な検査が行われるケースがほとんどです。
法定検診では、その年代に必要な基礎的な検査項目(約15〜30項目)を行うのが一般的です。一方、人間ドックで用意されている検査項目は50項目以上に及び、より多くの検査結果から健康状態を診断することができます。
人間ドックの目的は、病気の早期発見・早期治療だけにとどまりません。病気を未然に予防し、健康を増進して、生涯の健康を守ることも重要な目的のひとつです。
生活習慣病というと、中高年のものと考えられがちですが、必ずしもそうとは言えません。生活習慣によっては、若いうちに発症するケースもあります。また、高齢になるまでずっと健康を維持してきた方が、ある日突然発症するケースもあります。したがって、「まだ若いから」「健康には自信があるから」という過信は禁物です。生活習慣病を未然に防ぐためには、年1回は人間ドックを受診するのが理想です。