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頸椎(首の骨)が変形して、脊髄(神経)が圧迫されて起こる病気です。

北里研究所病院では、患者様の症状と画像所見を総合的に判断し、ベストな治療方法を選択します。

どんな症状があるの?

  • 手指のしびれ
    とくに指先に強くしびれを感じます。
  • 歩行時のふらつき
    平坦な道でも、つまづきやすくなります。
  • 首~肩~腕にかけての痛み
    肩こりのような突っ張る痛みがでます。
  • 手指が使いづらい
    箸が使いづらい、ボタンが留めづらい、字を書きづらいなどの症状です。
  • 手指が伸びない・閉じない
    手の指をまっすぐ伸ばして揃えることが出来なくなります。
  • 排尿障害
    排尿の回数が多い、排尿しようと思ってもすぐに出てこない、または漏らしてしまいます。

原因は?

加齢が原因で、首にある椎間板という軟骨や骨が変形し、脊柱管が狭くなり、脊髄が圧迫されて起きます。
生まれながら脊柱管が狭い人もいます。

どういう人がなりやすい?

男性の方が女性より2倍以上なりやすく、多くは50歳以上で症状が出ます。まれに、20代で発症する人もいます。

どうやって検査するの?

①レントゲン検査

骨の変形や椎間板の傷みの程度がわかります。頚髄症では椎間板がつぶれて、骨が変形しています。

②頸椎MRI

神経の圧迫の程度がわかります。頚髄症では神経の通り道が狭くなります。

どうやって治療するの?

北里研究所病院では、患者様の症状と画像所見を総合的に判断し、ベストな治療方法を選択します。

  • 症状が軽い場合

・投薬治療
痛みやしびれを和らげる薬や湿布などを処方します。

・装具治療
頸椎用装具を一定期間(数週間)装着してもらいます。

・神経ブロック注射
痛みが強い場合に行うことがあります。

・理学療法
運動療法など適切な指導を行います。院内のリハビリ施設で理学療法士・トレーナーの指導の下、運動療法を行うことができます。

  • 症状が重く、進行している場合

歩行困難や、手指の細かい動きが困難になるなど、手足の症状が悪化している場合は手術が必要となります。
手術は、圧迫された神経を楽にするために余分な骨や軟骨や靭帯を切除したり骨を固定します。当院では患者様の負担をなるべく軽減できる低侵襲な(傷が小さい、筋肉を傷めない)手術を取り入れております。