多くの人が経験する頭痛。頭痛にも種類があり正しい治療が必要です。時には危険な病気のサインであることもあります。
頭痛そのものが病気です。主に下記の3種類に大別されます。
脳や頭部のさまざまな病気の症状として起きる頭痛です。
くも膜下出血や脳出血など命にかかわるような「危険な頭痛」の可能性もあるため、「いつもと違う頭痛」の場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
また一次性頭痛の人が鎮痛薬をのみすぎていた場合に起こる「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」も二次性頭痛のひとつです。
ズキンズキンと拍動する痛みが繰り返し起こり、吐き気やおう吐を伴って寝込むこともあります。生活に大きく影響する頭痛の代表です。
片頭痛はこんなことが誘因となって起こります。
両側後頭部やこめかみに重い痛みが生じます。
頭痛持ちの頭痛の種類の中で、最も多いタイプの頭痛です。
緊張型頭痛はこんなことが誘因となって起こります。
1日数時間続耐え難い激痛発作が、毎日一定期間(群発期)だけ起こる頭痛です。
群発期以外の期間に痛みはありません。
群発頭痛はこんな特徴があります。
頭が痛いからといって毎日のように頭痛薬を飲んでいると、かえって症状をこじらせ、ほぼ毎日頭痛が起こるようになってしまうことがあります。
この状態を「薬剤の使用過多による頭痛」(薬物乱用頭痛)といいます。市販鎮痛薬でも、医師からの処方薬でも起こります。
A群が2コ以上+B群が1コ以上=片頭痛の可能性があります。
A群が2個以上+B群に該当=緊張型頭痛の可能性があります。
A群が1個以上+B群全てに該当=群発頭痛の可能性があります。
上記に該当する方は薬剤の使用過多による頭痛の可能性があります。
頭痛の痛みは自分にしかわからず、治まると忘れてしまいがちです。
ぜひ、痛みと服薬状況を記録して、頭痛を見える化してみましょう。
自分の頭痛パターンがわかり、受診時に状況を医療者に伝えやすくなり、適切な診断や治療につながります。
日本頭痛学会のホームページからダウンロードできます。
http://www.jhsnet.net/pdf/headachediary.pdf
「頭痛web日記頭痛Click®」
は、当院と株式会社ジェイマックシステムが共同開発した頭痛患者向け診療支援アプリです。患者さまがスマホアプリ・PCから頭痛と服薬の記録を簡単に入力でき、クラウド上で保管したデータを医師と情報共有できます。
頭痛との関連が疑われる気圧・天気・コンディションなども一緒に記録することで、医師が情報を多角的に分析することができ、診療効率が向上すると期待されています。
当院では、「頭痛web日記頭痛Click®」を用いた分析評価を積極的に活用しています。
アプリ用QRコード
頭痛Click®HP:
https://intro-headache.vitalnote.jp/ZutsuClick/index.html
頭痛Click®ユーザーズガイド:
https://intro-headache.vitalnote.jp/ZutsuClick/user/manual.pdf
二次性頭痛の中には、くも膜下出血や脳出血、髄膜炎、脳腫瘍など、命にかかわるような脳の病気が原因で起こる頭痛があります。
いつもと違う「危険な頭痛」を見分けましょう。
いつもと違う危険な頭痛
「いつもと違う頭痛」の場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。