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皮膚に炎症が起こり「赤み」や「皮膚の剥がれ」が生じる病気です。
手足の関節などに痛みや腫れが出ることもあります。

北里研究所病院では、皮膚科専門医がまずは正確な診断をつけます。
患者様の症状とライフスタイルに合わせて、幅広い治療を選択しながら、きめ細かい治療を提供しております。

どんな症状があるの?

  • 皮膚

あらゆる部位の皮膚に症状が出ます。刺激を受けやすい部位や、日光が当たりにくい部位に症状が出やすいです。2割程度の患者様で、爪に症状が出ることもあります。

  • 手足などの関節

・付着部炎:腱・靭帯と骨が付いている部分に腫れや痛みが出ます。(足の裏やアキレス腱など)

・指趾炎:手足の指全体がソーセージのように腫れます。

・末梢関節炎:左右バラバラに,手足の指先の関節に症状が出ることがあります。

・体軸関節炎:首,背中、腰など体の中心の部分に痛みが生じます。朝症状が出て、動くことで多くの症状は軽快します。

他の人にうつることは絶対にありません。
温泉やプールなどに一緒に入っても、全く問題ありません。

原因は?

免疫が過剰となって皮膚に炎症が起こり「赤み」や「皮膚の剥がれ」が生じる病気です。
細菌やウイルスといった外敵から体を守るシステムを免疫といい、炎症性サイトカインという物質等が働きます。乾癬の皮膚では、免疫が過剰に反応しサイトカインが異常に増えて炎症が起こり皮膚の細胞が増殖して症状が出ます。

過剰反応の原因はもともとの体質、外的な原因(タバコ、脂の多い食事)、内的な原因(肥満、糖尿病等の生活習慣病)が影響し、発症すると言われています。
体質が遺伝しても,必ず乾癬になるわけではありません。親が乾癬で子供が乾癬になる割合は約4~5%と報告されています。

どうやって治療するの?

  • 塗り薬

・ステロイド
炎症を抑える薬です。

・ビタミンD3
細胞の増殖を抑えます。

  • 光の治療

紫外線で過剰な免疫をおさえる治療です。
広い範囲の皮膚症状の改善に用います。

  • 飲み薬

・ビタミンA誘導体
皮膚細胞の異常な増殖を抑えます。

・免疫抑制剤
過剰な免疫を抑えます。

・PDE4阻害薬
過剰な炎症を抑えます。

  • 注射

過剰な免疫、炎症を起こすサイトカインという物質を抑える薬を注射します。

北里研究所病院では、皮膚科専門医がまずは正確な診断をつけます。患者様の症状とライフスタイルに合わせて、幅広い治療を選択しながら、きめ細かい治療を提供しております。