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眼瞼下垂のお話【保険適応、局所麻酔、日帰り、一泊入院】

若い時に比べておでこのシワが深くなっていませんか?
昔に比べて目が細くなっていませんか?
人から「眠そうな目をしている」と言われませんか?
目を開けるときに重たさを感じていませんか?
ふたえの幅が狭くなっていませんか?

我々は年齢とともに色々なところがゆるんだり、たるんだりしてきます。
今回はその中でも、まぶたのタルミ、重みについてお話します。

そもそもどうやって目が開いているの?

通常は、まぶたの奥にある筋肉が縮んでまぶたを引っ張り上げることで目が開きます。目を閉じる筋肉は別にあって交互に働くことで瞬きをしています。

何故目が開きにくくなるの?

目が開きにくくなる原因は様々なものがありますが、多いのは加齢による筋肉のゆるみと皮膚のたるみです。

我々は毎日何万回もまばたきをしているため、年齢と共にまぶたを持ち上げる筋肉がゆるんできます。その結果、まぶたを持ち上げることができなくなります。これを眼瞼下垂(がんけんかすい)と言います。
また、まばたきによりまぶたの皮膚もたるんできます。これは眼瞼皮膚弛緩症(がんけんひふしかんしょう)と言います。
一般的には、どちらもまとめて「眼瞼下垂」と呼ばれることが多くあります。いずれにしても目が開きにくくなります。

筋肉のゆるみと皮膚のたるみの両方あることも珍しくありません。
生きていれば程度の差はあっても誰でもゆるんだりたるんだりします。

どういう症状が出るの?

多くはまぶたの重さ、開けにくさなどがあります。
夕方になると特に暗さが気になることもあります。
目が開けにくいと眉毛を上げて物を見たりするのでおでこの筋肉の疲れや頭痛、肩こりにまでつながることもあります。

生死には関わらないけど生活が不便になりますね。

どうしたらよいの?

残念ながら加齢によるものは自然に治ることはありません。また、塗り薬や貼り薬でも治りません。
でも手術での改善が見込まれます。
そして多くの場合は保険が適応されます。

治療の流れ

  1. まずは診察してお一人おひとりに適した治療内容を提案し、手術の日を決めます。
  2. 手術は局所麻酔で行います。左右ともに行って大体1時間程度です。
  3. 日帰りコースと1泊コースがあります。
  4. 手術翌日から顔を洗ったりお風呂に入れます。
  5. およそ1週間程度で抜糸します。

顔つきがひとりひとり違うのと同じでまぶたも個人差がとても大きい部分です。実際に診察をして診断や治療方針をお話します。
治療の良いところ、問題点なども診察時にお話ししてます。

参考写真

眼瞼下垂(筋肉のゆるみ)の場合

手術前
頑張っても半分くらいまでしかまぶたがあがりません。
手術中
ふたえの線を切開してゆるんだ筋肉をひきしめます。
手術後3ヶ月
目は開けやすくなりました。

眼瞼皮膚弛緩症(皮膚のたるみ)の場合

眉毛の下で皮膚を切り取るパターン
手術前
重く厚い皮膚がたるんでまつげに覆いかぶさっています。
眉毛の下で皮膚を切り取ります。
手術後1週間
眉毛の下に縫った傷があります。
手術後3ヶ月
まつげの上に被さっていた皮膚がなくなりすっきりしました。
まつげのそばで皮膚を切り取るパターン
手術前
かなり皮膚がかぶさっています。
手術中
まつげのそばで皮膚を切り取ります。
手術後3ヶ月
かぶさっていた皮膚がなくなりすっきりしました。

よくある質問

保険はきくの?

目の開けづらさや見えにくさがあれば保険がききます。3割負担で6万円前後です(手術内容や入院の有無などでも変わります)。

血液をサラサラにする薬を飲んでいるけど手術できる?

出血のリスクはあがりますが多くの場合は手術可能です。

痛くないの?

はじめの麻酔のチクリとした注射以外はほぼ痛みません。

美容整形と違うの?

美容の手術は見た目を変えることを目的とします。ふたえの幅や形を調整する場合は保険がききません。

他にも皆さん多くの疑問点があると思います。
診察時にひとつひとつお答えします。まずは予約をどうぞ。