胸の中の肺にできる腫瘍です。肺の中の気管支や肺胞ががん化して発生します。
北里研究所病院では、まず健康診断(人間ドックや区検診)で早期発見に努めています。
治療は、手術から緩和治療まで、様々な段階の肺がん診療を全て当院で行っています。とくに手術は、胸腔鏡下手術という、身体に負担の少ない手術を得意としています。
また、当院は総合病院なので、がん専門の施設と異なり、がん以外の心臓病、腎臓病、糖尿病との合併症をお持ちの方でも、安心して治療を受けられます。長期に及ぶ治療でも、慣れた病院を変えることなく、きめ細かい診療を続けることができます。
早期の肺がんは基本的に無症状です。
肺の中にがん病巣があっても、人は何も感じません。
ただし、がんのできた場所や大きさによっては、せき、たんに血が混ざる(血痰)、体重減少、息苦しい、胸が痛い、声が枯れる、などの症状が出ることもあります。
また、がんは少しずつ大きくなって周囲の組織を破壊します。
様々な症状が出て体力を消耗し、衰弱してしまうこともあります。
肺がんが心配であれば、まず禁煙をすること。
そして健康診断を受けることをお勧めします。
原因がすべて分かっているわけではありませんが、肺がんになりやすい条件がいくつも知られています。
喫煙(たばこ)は確実に影響します。
しかし「自分はたばこを吸わないから肺がんにはならない」、と考えるのは間違いです。
葉巻や電子タバコも喫煙と同じく、安全ではありません。
アスベスト(石綿)などの環境、肺腺維症やCODP(肺気腫など)などの病気、放射線治療後、家族歴(近い身内に同じ病気があること)も影響しますが、喫煙にはおよびません。
まず胸部レントゲンを行い、必要に応じてCT検査をします。
肺がんかどうかを確定するため、実際に組織を取って調べます。
肺がんの治療は、がん細胞のタイプ、病変の大きさと広がり(ステージ)によって決まります。
基本的には、
を組み合わせて行います。
一回で治療が終わることもありますが、長期にわたり抗がん剤治療を行う場合もあります。
症状があれば、早期がんでも緩和治療を積極的に行っていきます。
北里研究所病院では、手術から緩和治療まで、様々な段階の肺がん診療を全て行っています。
また、当院は総合病院なので、がん専門の施設と異なり、がん以外の心臓病、腎臓病、糖尿病との合併症をお持ちの方でも、安心して治療を受けられます。
長期に及ぶ治療でも、慣れた病院を変えることなく、きめ細かい診療を続けることができます。