文字サイズ
拡大
標準
背景色

腱板とは肩にある腱で、肩甲骨と上腕骨をつないでいます。この腱が切れた状態が腱板断裂です。

経験豊富な肩専門医が患者様のライフスタイルに合わせ治療を行います。手術の場合は、体に負担の少ない関節鏡の手術を行い、術後はリハビリの指導も行います。
また、当院には人工関節センターがあり、リバース型人工肩関節手術も対応可能です。
関節鏡手術など、従来の方法では腕が上がらなかった人の改善が見込める場合があります。

どんな症状があるの?

腕を上げ下ろしするときに強い痛みや引っかかるような感覚があります。痛みで目を覚ましたり、夜間の痛みも特徴的です。
四十肩・五十肩と症状が似ていますが、それらとは原因が異なる別の疾病です。

原因は?

50歳以降の人に多く発症し、ケガがきっかけのことが多いようです。
例えば転んで手をついたり、肩をぶつけたり、重いものを持ち上げた時などに腱が断裂します。ただし、この様なきっかけがなく発症する場合もあります。

四十肩・五十肩がなかなか治らない

四十肩・五十肩は肩関節周辺の組織の炎症によって痛みが起こります。整形外科へ通院し四十肩・五十肩と言われていても半年以上治らない場合は、腱板断裂の可能性もあるので、肩の専門医に一度診てもらうといいでしょう。

どうやって検査するの?

MRIで画像検査を行います。
レントゲンや超音波なども合わせて検査する場合もあります。

どうやって治療するの?

注射やリハビリ(運動療法)で良くなる場合があります。
しかし、これらの治療で改善に乏しい場合は手術を検討します。
仕事やスポーツでよく腕を使ったり、利き腕に発症している場合は、手術が必要な可能性が高くなりますが、手術の必要性は専門医が慎重に判断しています。

手術

北里研究所病院では、ほとんどは関節鏡を用いた手術を行っています。皮膚を大きく切開せずに、小さな創を数カ所つくって行うので、出血が少なく体への負担がとても軽い方法です。アンカーという糸がついた数ミリ程の小さなネジを上腕骨に打ち込み、その糸で断裂した腱板を修復します。ネジは時間とともに吸収されるので、後から抜く必要はありません。

入院期間は数日から希望により数週で、術後は装具を約4週間装着します(着脱やシャワー可能)。
軽い作業を開始できる目安は術後約3ヶ月、重労働やスポーツを開始できる目安は術後約6ヶ月です。

リバース型人工肩関節

関節鏡手術など、従来の方法では腕が上がらなかった人の改善が見込める場合があります。

北里研究所病院では、経験豊富な肩専門医が患者様のライフスタイルに合わせ治療を行います。手術の場合は、体に負担の少ない関節鏡の手術を行い、術後はリハビリの指導も行います。
腱板断裂は50歳以降の人に多く発症しますので、糖尿病や心疾患などの合併症がある場合も少なくありません。当院では各分野の専門医がいますので、安心して肩の治療が受けられる体制が整っています。

腱板断裂は50歳以降の人に多く発症しますので、糖尿病や心疾患などの合併症がある場合も少なくありません。当院では各分野の専門医がいますので、安心して肩の治療が受けられる体制が整っています。