謹んで新年のお慶びを申し上げます。
2025年を迎え、地域の皆さまにご挨拶申し上げます。旧年中は皆さまより数々のご厚情とご支援を賜り、誠に有難うございました。
2024年7月に病院長を拝命し、新執行部で適切な医療体制を構築出来るようにスタートしました。当院は北里柴三郎先生が福澤諭吉先生のご援助で明治25年(1892年)に設立された「伝染病研究所」が起源となります。日本の医学と公衆衛生の発展に多大な貢献をされた北里先生が、2024年7月新しい千円札の肖像として採用されました。この偉大な功績が、改めて国民の皆さまに広く知られることとなり、我々も感慨深いものがあります。このことは、当院の職員の一人として大変誇りに思います。
昨年は社会や医療環境が大きく変化する中、私たちも柔軟に対応しながら、より質の高い医療を提供することを目指してまいりました。今年もその努力をさらに発展させ、地域に根差した安心・信頼の医療を目指していきます。第一は、各診療科のさらなる進化です。昨年リニューアルした内視鏡センターに続けて、眼科外来の移設拡充を予定しております。外科系では2023年に導入した手術支援ロボットHugoを泌尿器科を中心に外科、婦人科でも積極的に取り入れ、より低侵襲治療で安全な手術に取り組んでおります。北里先生の志を引き継ぎながら、予防医学の実践に挑み続けている予防医学センターでは健康寿命をいかに延ばすかを考え、人間ドックから再検査や治療への移行もスムーズに行えることを今年も心がけます。その他、再生医療の充実、漢方・鍼灸医療センターの発展などさまざまな計画を確実に前に進めていきたいと思います。
今年も当院の基本理念である「心ある医療」を胸に、地域中核病院の役割を果たせるように努力して参りますので、よろしくお願い申し上げます。
そして、皆さまにとりまして明るい年となりますようお祈り申し上げます。