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つくしんぼ(VOL.193)
2023年1月号

新年のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
旧年中も新型コロナウイルス感染症第8波の感染拡大にともない、引き続き診療制限を避けられず、地域の皆さまにご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。幸いにして院内感染拡大を抑えることができたのは、職員の不断の努力の賜物と自負しております。
さて、新しい年を迎えるにあたり、私達を取り巻く環境はますます厳しさを増してきていると思われます。未だに新型コロナウイルス感染症は収束の兆しが見えず、ウクライナの戦争の煽りを受けた物不足、円安に物価高、追い打ちをかけるような医療費の値上げと厳しい冬を迎えております。当院も電気料金の値上げ分だけで、月1000万円を超える支出を余儀なくされ、節電対策の中で皆さまにご迷惑をおかけするかもしれません。
一方、暗いニュースばかりではありません。当院では病院の外壁塗装の塗り替えに引き続き、今年は22年ぶりに1階会計ホールの床やソファー、受付周囲をリニューアルしました。これにより皆さまに明るく居心地の良い空間を提供してまいります。今後も順次、外来エリアをはじめ院内の改装を行い、より効率的な診療の運営を目指してまいります。
手術室におきましては、眼科専用手術室を設けた他、整形外科用の最新機器Oアームを導入しました。さらに昨年末には手術支援ロボットHUGOをアジアで初めて導入しました。この最新型ロボットの導入によって泌尿器科と婦人科そして外科も、より安全で質の高い最先端治療を提供できる体制をつくり上げていけるでしょう。
新年も引き続き、職員一同力を合わせて、心ある医療を実践してまいります。
そして、皆さまにとって明るい年となりますようお祈り申し上げます。

渡邊 昌彦
病院長
渡邊 昌彦

【連載】専門・認定看護師の紹介

心臓リハビリテーションセンターのご紹介

皆さまは心臓リハビリテーションと聞いてどんなことをイメージされるでしょうか?酸素マスクのようなものを顔につけて、心電図や血圧をモニターに表示しながらベルトコンベアーを頑張って歩いている......。多くの方はこんな風景を想像されるのではないでしょうか。
もちろん、そのようなことも行うのですが、実はそれだけではありません。当院の心臓リハビリテーションセンターで専任看護師としてリーダーシップを発揮しているのが菊池潤子看護師です。

え?運動以外になにするのかって?
ぜひ菊池さんに答えを聞きに来てください。

東條 大輝
循環器内科 部長
東條 大輝

慢性心不全看護認定看護師 菊池 潤子

最近、テレビCMや広告で「年のせい?いいえ!心臓弁膜症かも」「健診に行きましょう」など心臓に関心を持ってもらう啓発活動を目にすることが増えています。これは日本の高齢化に伴い、心不全になる方が増加することが危惧されているためです。
この対策として日本循環器学会が主体となって、2016年に「脳卒中と循環器病克服5ヵ年計画」が開始されました。「知識の普及・啓発」「医療提供体制充実」「研究促進」を強化し、その結果、心疾患による死亡率を5年で約10%減少させることができました。この効果が認められ2020年に循環器病対策基本法を基にした計画が閣議決定されました。計画の長期目標として「2040年までに健康でいられる寿命を3年以上延伸」「死亡率を減少」などがあげられています。この目標に向けて様々な医療団体や行政、企業での活動が活発化しています。冒頭のCMもその一端を担ったものです。
心不全は高血圧・糖尿病・不整脈・弁膜症などが心臓に長年負担をかけ続け、結果心臓ポンプ機能に影響を及ぼす病態です。心不全の特徴は自分で改善できる事が多くある「疾患管理」が重要な病態であるという点です。これ以上心臓に負担をかけず心不全を増悪させないための食事・運動や疾患管理が大切ですが、実践・継続はなかなか難しく、どうして必要なのか、どうすれば良いか迷うこともたくさんあります。そこで今後どう生活していきたいか一緒に考えながら、実現可能な疾患管理に向けてサポートを担う役割を、慢性心不全看護認定看護師が努めてまいります。
多職種と連携し、入院病棟との連携、外来、心臓リハビリで奮闘しております。お困りの際にはぜひお声がけください。

心臓リハビリテーションチーム
心臓リハビリテーションチームは医師・認定看護師・理学療法士等が中心となり患者さまを支援しています。

当院の医師のインタビュー記事が、医療検索サイト「メディカルノート」に掲載されました!

医師インタビュー記事 「メディカルノート」に掲載