学校法人北里研究所 北里大学北里研究所病院 外科後期研修(レジデント)プログラム
2年間の初期研修を終了した者に一般外科の知識、技能、判断力を養うとともに、消化器外科、胸部外科、乳腺外科等の領域において診断学、手術技能、術後管理能力の修練を行うプログラムである。
局所麻酔下手術、外傷に対する処置、虫垂切除術、ヘルニア手術など、基本的外科手術の熟練および、腹部などのmajor surgeryの助手を 確実に行えることを当初の絶対条件とし、
レジデント第1年目の後半以降には、胃、大腸などの手術の術者を務められるようにする。その後、さらに修練を積んで一層高度な手術を行えるようになることを目標とする。
外科学会認定医、外科専門医のほか、消化器外科専門医、乳腺専門医の修得をめざし、そのカリキュラムに沿った研修を実施する。
東京都港区という都市型地域医療のニーズに適切かつ迅速に対応できるように、総合診療としての外科全般の診療、処置を行えることを根底におき、その上に、サブスペシャリティとしての専門分野を有している。
食道外科、胃外科、肝胆膵外科、乳腺外科、内分泌外科、胸部外科、血管外科などの専門を持ち、年間手術数は約500例である。また、検診、人間ドックから、ターミナルケア(緩和医療)までを通じて、患者さまとかかわることを基本にした、「心ある医療」を実践している。
手術とならびがん診療のもう1つの柱である化学療法は、腫瘍センターを中心に、レジメン登録制をひいており、がん専門看護師、専任薬剤師などによるチーム医療の体制で、外来を中心に行なわれている。
また、現在病院内で12種類(外科)のクリニカルパスを作成、運用しており、実務の効率化、教育の充実、チーム医療の積極的な推進に役立てている。
※ 基礎的知識とは、外科に必要な局所解剖、病理・腫瘍学、病態生理、輸液・輸血、血液凝固と線溶現象、栄養・代謝学、感染症、免疫学、創傷治癒、周術期管理、麻酔学、集中治療、救急医学(外傷・熱傷)などすべてを包括する。