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つくしんぼ(VOL.188)
2021年5月号

当院で活躍する専門・認定看護師
患者さまが納得して治療に臨めるようにサポートしていきたい

内田 暢子
乳がん看護認定看護師
内田 暢子

 乳がん看護認定看護師として、乳がんの告知を受けた患者さまに対して一緒に気持ちの整理をし、ご自身が納得して治療を受けられるためのお手伝いをしています。具体的には、週一回木曜日の午後に乳がん相談室(要予約)を開き、一対一で患者さまとお話をさせていただいています。他にも病棟や外来からの依頼によって個別に面談をしています。入院の際に不安そうな顔をされている方には、こちらから声をおかけすることもあります。

 乳がんはさまざまなタイプがあり、それにより治療方法が違います。また、手術にしても乳房をとるのか温存するのか、乳房切除後に再建手術をするかしないかなど、自身で治療方法を決定しなくてはならない場面が何度も出てきます。がんと告知され頭が真っ白になってしまったり、医師と話すときに緊張してしっかり話ができなかったり、インターネットで調べたら情報が多すぎてよくわからなくなったりと、悩んだり不安を感じている方は少なくありません。ですから患者さまとお話しするときは、一つひとつ情報を整理し、患者さまが選んだ手術・治療をご自身で納得できるように力添えをすることを大事にしています。ご自身で納得せずに治療をすると、後悔が生まれることが多いと感じています。そのような方は自分を責めることも多く、そういった状態にならないように事前にしっかりと納得できるようお手伝いをしていきたいと思います。

 もっと多くの患者さまと面談できればよいのですが、私一人ではどうしても行き届かないところが多いのが現状です。そういう時は外来・病棟の看護師が力になってくれています。病棟や外来の看護師と情報を共有しつつ、私の知識や経験を伝え、かかわる看護師がすこしでも知識を増やしていければ、患者さまのためになると考えています。

 医師には自分が思ったことや不安に思うこと、こういう治療がしたいということをきちんと伝えていただければと思います。医師に言いづらいことがあったら看護師に伝えてください。一人で悩まず、頑張りすぎず、誰でもいいので声をかけて、周りの人を頼ってくださいね。

【連載】IVFチームに聞く!「知っていますか?妊娠と不妊」⑩

インターネット上に溢れている妊娠や不妊についてのさまざまな情報。
情報が多くあるからこそ、正しい情報を見極めることは難しいものです。そこで、体外受精(IVF)などの高度生殖医療を提供する「IVFチーム」が、妊娠・不妊についてのさまざまな疑問にお答えします。
妊娠や不妊の基礎知識から高度生殖医療まで連載でお届けします!

Q. 特定不妊治療費助成事業の拡大

 現在、不妊治療には「不妊に悩む方への特定治療支援事業」という助成制度が設けられていますが、菅内閣の発足により不妊治療の保険適用が検討されることとなりました。そのため、それまでの間は現行の制度を大幅に拡大する措置が取られました。この助成制度は特定不妊治療(体外受精および顕微授精)に要する費用の一部を助成するもので、国と地方自治体により実施されています。今回の制度の拡充は、2021年1月1日以降に終了した治療が対象となります。現行の制度からの変更点は右表をご覧ください。

 また、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、時限的に年齢要件が緩和されています。「治療期間の初日における妻の年齢が43歳未満である夫婦」とされているところが、「44歳未満」となり、助成回数についても「40歳未満6回」が「41歳未満6回」と変更されていますので、ご自身が助成の対象かどうか改めて確認してみてください。

当院は、妊活中の方や子どもができないとお悩みの方をサポートする体制を整えています。2017年7月より高度生殖医療のひとつ「体外受精(IVF)」を開始し、東京都特定不妊治療費助成事業指定医療機関として患者さま一人ひとりにあわせた治療を行っています。

新任・退任医師

新任 退任
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北研からのお知らせ

2021年4月より心臓リハビリテーションセンターを開設いたしました

当院に循環器疾患でおかかりの方だけでなく、他の病院で治療を受けられている方もリハビリテーションを受けることができます。まずは予約センターへ連絡いただき、循環器内科の予約をおとりください。予約申込の際に「心臓リハビリテーション希望」とお伝えいただくとスムーズです。詳しい内容はホームページをご覧ください。
心臓リハビリテーションセンター