内科学全般の幅広い臨床能力の育成とともに専門分野の知識技能を修得し、以下の認定医、専門医資格取得を目標とする。
*日本腎臓学会 腎臓専門医(腎臓学会入会5年後)
*日本透析医学会 透析専門医(透析医学会入会8年後)
このため速やかに上記学会に入会することが望まれる。
当院は日本透析医学会教育認定施設であり、また日本腎臓学会教育認定施設である。
指導医 腎臓・内分泌代謝科部長 (内科学会、腎臓学会、透析医学会)
研修は日本内科学会認定制度研修カリキュラム、腎臓専門医研修カリキュラム、透析専門医研修カリキュラムに沿って行われる。
これらのカリキュラムに示される各項目、例えば知識、主要徴候、診察法、検査、治療、症例等の大部分は到達目標度の違いはあるもののおおよそ上記3学会で共通しているが、腎臓専門医あるいは透析専門医に特有の項目もある。例えば腎後性腎不全の治療、ブラッドアクセス、透析装置等々。
これらの項目を泌尿器科などと連携をとりながら重点的に研修する。
なお、研修1年目は内科基本研修プログラム準拠する。
腎臓内科をsubspecialtyとしながらも広く一般の内科疾患に対応する。
Subspecialtyの主な内容
入院精査例、治療例を担当するとともに、広く他科からのコンサルテーションに対応する。
また初期研修医の指導にあたる。
主なコンサルテーション内容
慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群例の治療方針決定には、腎生検による診断が必須である。
当院では北里大学病院腎臓内科と連携し、エコーガイド下の経皮的腎生検を行っている。現状では例数の制限があるため、北里大学病院での腎生検研修、腎生検組織診断カンファレンス参加も可能である。
当院の透析センターのベッド数は10床で、急性期型病院であるため入院透析(導入、緊急、合併症例、手術症例)が主体となる。 いわゆる血液透析以外の血液浄化療法にも広く対応している。(急性血液浄化療法、血漿交換法、各種アフェレーシス、血球成分除去療法、腹水濃縮、腹膜還流法など)
等より始めながら透析専門医研修カリキュラムに沿って研修を行う。
到達目標は、
などである。
また腹膜還流室での持続携行式腹膜還流例の外来診療にあたる。定期的な腹膜機能のチェックを行う。
病棟総回診、症例検討会、透析カンファレンスに参加する。
症例報告を中心とした学会発表を行いながら腎臓学会、透析医学会に参加する。また論文作成技能を習得する。