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対象疾患

前立腺肥大症

加齢とともに前立腺が肥大し、その影響で尿道が圧迫されて排尿障害が生じる疾患です。

おもな症状

下図左側のように、前立腺の移行域が加齢とともに肥大し、尿道が圧迫されて排尿障害が生じる疾患です。そのため、尿が出にくい、尿が近い(頻尿)、夜間頻尿、尿の切れが悪い、残尿感などの症状を認めます。

前立腺肥大症図

治療内容

排尿状態に関するアンケート式問診、尿検査、尿流動態測定(特殊なトイレで排尿していただき、その状態を測定)、残尿測定(超音波を腹部に当てて計測)などにより診断し、状態に応じた最適の治療を選択します。軽症例では、行動療法と呼ばれる日常生活での工夫や運動療法で改善を期待できるものもあります。薬物治療に関しては、近年非常に効果の優れた薬剤が開発されてきており、それぞれの症状、病状に適した処方が可能となっています。投薬により十分な改善が見られない、または尿がまったく出せなくなる状態(尿閉)になるような場合は、手術の適用になります。当院では前立腺肥大症には開腹手術ではなく、内視鏡手術(経尿道的手術)を行っています。電気メスを使用した経尿道的前立腺切除術(TUR-P)およびホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP) を採用し、それぞれの症例に適した手術を選択します。手術は通常、下半身麻酔で行われ、1週間前後の入院になります。