感染管理室は、院内感染の予防と制御に関する専門部署として2009年9月に設置されました。現在は、医師、看護師、検査技師、薬剤師、事務職員が在籍し、日々活動しています。その活動内容は、院内ラウンド、抗菌薬適正使用の推進、薬剤耐性菌が検出された場合の当該部署への注意喚起と感染対策指導、感染対策マニュアルの策定、各種サーベイランスの実施、アウトブレイク対応、職員教育など、多岐にわたっています。 また、ICT(インフェクションコントロールチーム)を編成し、多くの職種・部署と連携しながら、院内感染対策の一層の充実を目指して活動しています。病院内では患者の高齢化や合併症、免疫抑制剤の使用、先進医療に伴う医療用デバイスの使用など、さまざまな要因による感染リスクが増大しています。そのため、院内感染対策として、専門性を有した医療従事者でチームを結成し、病院全体のリスクマネジメント業務を実践しています。
院内感染とは「病院内で体に侵入した細菌やウイルスなどの病原体でおきる感染症」と定義されています。患者様が病院内で新たな感染症に罹患す
ることは、本来の治療以外の治療が必要となり大変な不利益をもたらします。また、教職員が業務中に血液が付いた針などを刺して、新たな感染症に罹患することも院内感染に含まれます。
院内感染防止対策は病院に関わるすべての人を守る医療安全対策とも密接に関連し、安全な医療を提供するために必要な事柄です。
北里大学北里研究所病院は、院内感染防止のために下記の取り組みを行っています。