神経疾患(脳、脊髄、末梢神経、筋肉)の診療を内科的な側面から行います。症状としてはしびれやめまい、うまく力がはいらない、歩きにくい、ふらつく、つっぱる、ひきつけ、むせ、しゃべりにくい、ものが二重にみえる、頭痛、かってに手足や体が動いてしまう、ものわすれ、意識障害など多彩です。神経疾患の診療はもちろんのこと、他科の疾患の可能性があれば、必要に応じて適切な科をご紹介します。
頭が痛い、筋肉に力がはいりにくい、めまい、半身のしびれ(感覚がおかしい、脱力など)、ものが見えにくい、ものが二重に見える、歩きにくい・転びやすい、動きがゆっくりになった、体がこわばる、しゃべり方がおかしい、飲み込みにくい、勝手に体が震えたり動いたりする、顔などの体の一部分の感覚がおかしい(にぶい、しびれ、痛いなど)、もの忘れ(記憶の障害)、けいれん、意識消失など
CTスキャン
X線で脳の断面を撮影します。脳の場所によっては見えにくい場所もありますが、出血の有無を見るのに適しており、検査時間が短いことも長所です。また、金属が体内にありMRI検査を行えない方にも適しています。
MRI検査
必要に応じて、頭部、頸椎、胸椎、腰椎などを撮影します。磁気で画像を得るので放射線被爆の心配はありませんが、体内に金属のある方には行えません。20分から30分ほど時間がかかるという短所はありますが、骨による影響がなく鮮明な画像が撮れます。
頸動脈超音波検査
苦痛を与えずに頸動脈の血流を観察できます。脳血管障害(脳梗塞)の患者さまに必須の検査です。
脳血流シンチグラム(SPECT)
ある種のアイソトープを注射して、脳内を撮影することで脳血流の分布を観察できます。脳血管障害、認知症の患者さまに特に有用な検査です。
脳波
脳の活動の記録を頭皮に貼り付けた電極で記録します。苦痛はありませんが、30分から50分ほど時間がかかります。てんかんの診断には必須ですが、その他の疾患でも脳の活動性を見るために行います。
髄液検査
背中に細い針をさして脳と脊髄のまわりにある髄液を採取する検査です。
30分ほど時間がかかります。
脳や脊髄の炎症・腫瘍等の診断に有用です。
その他
疾患の種類により心血管系の検査(心電図、ホルター心電図、心エコー)なども行います。
氏名 | 役職・専門・出身 | 資格等 |
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飯ケ谷 美峰 | <役職> 病院長補佐、脳神経内科部長、健診事業室長、医療福祉相談室長 <専門> 内科一般、脳神経内科、頭痛 <出身> 北里大学医学部(1993年卒業) | 日本内科学会認定内科医 日本神経学会神経内科専門医 日本脳卒中学会専門医 日本頭痛学会専門医 日本医師会認定産業医 身体障害者福祉法指定医 難病指定医 北里大学医学部神経内科学講師 |
池永 知誓子 | <役職> 医員 <専門> 脳神経内科一般、筋疾患(封入体筋炎) <出身> 東京大学医学部(2010年卒業) 東京大学医学部博士課程(2019年修了) | 日本内科学会認定内科医 日本神経学会神経内科専門医 北里大学医学部神経内科学助教 医学博士 |