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現在、処方薬が供給不足のため、受診前にお問い合わせの上ご予約ください。

【問い合わせ先】
北里研究所病院 呼吸器内科
電話:03-3444-6161 (代表)

概要

禁煙外来では、ニコチン依存症に必要な治療を保険診療で行っています。また、ニコチン依存症ではないが、すぐに禁煙したいという方を対象に自費診療を実施しています。

対象疾患

ニコチン依存症

ニコチン依存症は習慣的な喫煙による疾患です。喫煙することによって咳や息切れが生じるほか、喫煙できないと疲労感やイライラするなどの禁断症状があらわれ、喫煙をやめられなくなります。喫煙は、脳卒中や高血圧、動脈硬化、がんなどの原因となります。たとえ何十年吸い続けていても、タバコをやめたその日から体に変化があらわれ始めます。初めのうちは、ニコチンの禁断症状があらわれるため、少しつらいかもしれませんが一時的なものです。タバコをやめれば、がんの発生率や死亡率も確実に低下します。自分の健康のため、また、周囲の方のためにも禁煙しましょう。

おもな症状

喫煙にともなう諸症状

咳、痰、息切れなど

喫煙できないときの禁断症状

イライラ感など

診療内容

看護師による問診、ニコチン依存度の判定、呼気中一酸化炭素濃度検査を実施後、医師によるカウンセリングを行います。必要に応じて禁煙補助薬(ニコチンパッチ、バレニクリン)を処方します。原則として、3カ月間に計5回の外来受診となります。
診療費は、保険診療では約1万8千円、自費診療では約6万円です。

次の4つの条件に該当する方は保険適用にて受診可能です。

  1. タバコ依存症スクリーニングテスト(TDS)で、ニコチン依存症と診断された方
  2. ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の方
  3. 直ちに禁煙することを希望している方
  4. 禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意している方

◇参考「タバコ依存症スクリーニングテスト:TDS(Tobacco Dependence Screener)」

判定方法:以下の質問に答え、合計回答得点が5点以上を「ニコチン依存症」と診断します。

1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
4 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) はい(1点) いいえ(0点)
5 問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
8 タバコのために自分に精神的問題(※)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)
10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 はい(1点) いいえ(0点)

※禁煙や本数を減らしたときに出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抑うつなどの症状が出現している状態。

呼吸器内科外来でも随時行っています。