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概要

当外来では、色々な治療をしてきても症状がよくならなかったアトピー性皮膚炎にお悩みの方を主な対象としています。アトピー性皮膚炎を専門にする医師が担当します。

対象疾患

アトピー性皮膚炎

おもな症状

かゆみのある湿疹の悪化・改善を繰り返す疾患です。

診療内容

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹を繰り返す皮膚疾患で、アレルギーを起こしやすい体質の方や皮膚のバリア機能(防御機能)が低下しやすい体質の方に多くみられます。症状の経過や悪化する原因は患者さまごとに異なります。疾患を正しく理解し、ご自身に合った治療法や生活スタイルを見つけることが良い状態を保つことにつながります。当外来では、アトピー性皮膚炎を専門とする担当医が、患者さま一人ひとりに対応したきめ細やかな診察・治療を行い、皆さまが充実した日常生活を送るお手伝いをいたします。

保湿剤やステロイド、免疫抑制剤(タクロリムス軟膏)の外用、抗ヒスタミン剤の内服による治療のほか、重症例では免疫抑制剤(シクロスポリン)、JAK阻害薬の内服、生物学的製剤(デュピルマブなど)の注射などを組み合わせて治療していきます。
外用療法は、病勢に応じてTARCの測定(血液検査)を用いた対症療法、プロアクティブ療法などをご提案します。
アトピー教育入院も行っています。

アトピー教育入院

期間は通常1〜2週間です。
外用療法、内服療法を行いながら、アトピー性皮膚炎についての講義を通して知識を深めて頂くプログラムです。
アトピー性皮膚炎治療の柱となる外用療法は、医療スタッフ(医師、看護師)と一緒に確認しながら正しい方法を身につけて頂きます。
入院中に多くの方は目にみえて症状が良くなりますが、アトピー性皮膚炎はすぐに完治する疾患ではないため、良い状態を維持することが大切です。入院期間に正しい外用方法を実際に体験し覚えて頂く事で、退院後、普段の生活に戻ってからも良い状態を保ちやすくなります。

生物学的製剤(デュピルマブ)について

2018年4月より日本に導入された新しいアトピー性皮膚炎の治療薬です。

デュピルマブは、IL-4とIL-13という物質の働きを抑える働きがあり、皮膚の炎症を抑えます。アトピー性皮膚炎の皮膚で起きている炎症反応を抑えることによって、かゆみ、皮疹などの症状を改善します。2週間ごとに皮下注射を行います。在宅自己注射も可能です。
ご希望の方は、月・金午前の初診外来にてご相談ください。

医師紹介

氏名 役職・専門・出身 資格等
笠井 弘子(かさい ひろこ)
<役職>
皮膚科部長

<専門>
アトピー性皮膚炎、ざ瘡(にきび)、レーザー
<出身>
慶應義塾大学(2006年卒業)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・指導医
日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医
難病指定医
日本香粧品学会評議員

医学博士
慶應義塾大学医学部皮膚科非常勤講師
野村 尚志(のむら ひさし)
<役職>
医長

<専門>
皮膚科
<出身>
慶應義塾大学(2009年卒業)
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・指導医
医学博士

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