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コンパクトな病院ながら高い医療技術を提供しています。
一人ひとりの希望や思いに寄り添った「心ある医療」で患者さまを元気にすることが目標です。

少数精鋭で高い医療技術を

北里研究所病院の理念は「心ある医療」の実践です。病院で治療や手術を受けることは、多くの患者さまにとって気が重いことですが、来てよかった、来たことで元気になれたと思ってもらえる病院にしたいと思っています。
そのためにはもちろん、高い医療技術を提供することが重要です。
当院には腹腔鏡手術、炎症性腸疾患、糖尿病内分泌疾患をはじめ多くのスペシャリストがおります。整形外科では、私が専任医師となった12年前から人工関節置換術にコンピューターのナビゲーションシステム手術を導入し、高い長期成績を残しています。脊椎センターでは最新の手術支援機器O‐arm(オーアーム)を導入し、最先端の医療を提供しています。泌尿器科、外科や婦人科では、ロボット支援手術を取り入れることで手術の精度を高め手術件数を伸ばしています。もちろんその他の診療科においてもスペシャリストがおり、日々研鑽を積んで皆さまを元気にするお手伝いをしております。当院はコンパクトな病院ですが、少数精鋭で大病院と比べても見劣りしない医療を提供しているという自負があります。

スポーツ医学は国内トップレベル

パリ五輪において日本選手の活躍が多くの国民に元気や勇気を与えてくれたように、スポーツは自分で取り組んでも、観戦しても元気になれると思います。当院は国内に先駆けてスポーツクリニック(外来)を設置し、長年スポーツ医学に携わってきました。アスリートがベストな状態で競技を行うことができるように、スポーツに特化した専門医療を提供しております。私自身も、プロ野球の東京ヤクルトスワローズ、社会人アメリカンフットボールXリーグ3チームほか大学や高校の数多くのスポーツチームやアスリートをサポートさせていただいております。
アスリートがケガや障害を負った場合、一人ひとりの背景や事情を考慮し、エビデンスに基づいた的確な治療を行います。手術をして終わりということではなく、リハビリテーションやスポーツトレーナー、精神科医などが一体となり、アスリートを支えていきます。「元のレベルで競技に復帰できる」ことを目標にし、もしそれが叶わなくても、健康で生涯にわたってスポーツを楽しめるようにサポートしていければと思っております。
我が国のスポーツ医学はまだ発展途上ですが、当院は今後も知識と技術の向上に努め、日本のスポーツ医学の発展に貢献していきます。

心のケアも支援の一環

高い医療技術を提供するだけでは「心ある医療」とは言えません。
患者さまは、不調の原因もわからず、どんな治療を受けるのだろう、治るのだろうかと不安でいっぱいになって病院にいらっしゃるものです。この病院に来てよかったと思っていただくためには、治療だけではなく心のケアもとても重要です。まずしっかりお話を伺い、不安な気持ちを受け止めることが患者さまの安心感につながります。
治療に際しては、患者さまの希望をふまえ最適な治療方針を提示していきます。治療の経過や結果について丁寧に説明することも重要です。医師、看護師など医療スタッフが一丸となりチーム医療でサポートしていきます。
年齢を重ねるとさまざまな病気が出てくるものですが、それを仕方がないことと諦めるのではなく、一人ひとりのご希望にあわせた対応を実現することによって、患者さまに元気になっていただくことができると考えます。例えば手術への不安や緊張も、スタッフが寄り添いサポートすることで和らぐと思います。整形外科では、入院前から退院後の生活まで一貫して支援を行うPFM(Patient Flow Management)を導入し、入院患者さまが安心して療養生活を送ることができるようサポートをしています。PFMは今後さまざまな病院において導入されると思いますが、現在は当院も整形外科から全診療科へと実施を拡大しております。

現場の声を生かしより良い病院へ

仕事は厳しく楽しくみんなで頑張ろうというのが、私のモットーです。スタッフが元気でいてこそ、良質な医療が提供できると考えます。医療は命に関わるとても厳しい世界ですが、仲間と支え合い共に頑張ることのできる元気な病院、頑張っている人が報われる明るい職場にしたいと思っています。
そのために、週1回は看護部長と院内を回って、患者さまやスタッフの顔を見て、現場の声を聞くようにしています。ベテランの意見も大切ですし、若いスタッフの意見もとても参考になります。そうした意見をしっかりと反映して、変えるべきものは改善し、良いものを残し、より良い環境を目指していきます。

北里研究所病院は、患者さまの困っていらっしゃることに真摯に向き合いながら、患者さまを元気にするために今後も頑張ってまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

プロフィール

金子 博徳(かねこ ひろのり)

金子 博徳(かねこ ひろのり)
医学博士 病院長

1994年、慶應義塾大学医学部卒業、慶應義塾大学医学部整形外科教室に入局、2000年、同大学院を修了。
2002年から3年間米国コネチカット州立大学に留学。2012年、北里大学北里研究所病院整形外科の常勤医となる。股関節外科、骨粗鬆症外来およびロコモティブシンドローム外来を担当。
2017年より北里研究所病院副院長 2024年7月より病院長。
日本整形外科学会整形外科専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本骨粗鬆症学会認定医、日本抗加齢医学会専門医。